安産にも◎!妊婦さんの体と心を整えるマタニティヨガ
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妊娠中は、心も体も日々変化していく特別なとき。
「体を動かしたいけど、無理はしたくない」「赤ちゃんにやさしいことをしてあげたい」―そんな思いを抱くママにぴったりなのが、マタニティヨガです。
やさしい呼吸とゆるやかな動きで、こわばった体をほぐし、心の緊張もすっとゆるんでいきます。
お腹の赤ちゃんと一緒に「いま」を感じるこの時間が、出産に向けて心を整える大切な準備になります。
マタニティヨガとは?
マタニティヨガとは、妊娠中のママの体と心に寄り添った、やさしいヨガのことです。
お腹の赤ちゃんを大切にしながら、無理のない動きと深い呼吸で、心身のバランスを整えていきます。
妊娠中は、体の変化とともに、心も揺れやすくなる時期。
そんなときにマタニティヨガを行うと、
- こわばった体がほぐれて軽くなる
- 呼吸が深くなり、気持ちが落ち着く
- お腹の赤ちゃんとのつながりを感じられる
といった、やさしい変化が少しずつ訪れます。
マタニティヨガは、「頑張るヨガ」ではなく「ゆるめるヨガ」。
ストレッチをするというよりも、「自分をいたわる時間」「赤ちゃんと過ごす穏やかなひととき」として行うのがポイントです。
マタニティヨガの効果
マタニティヨガは、体を動かすだけではなく、「自分と赤ちゃんをやさしく包み込む時間」です。
少しずつ続けることで、体も心も、出産に向けて自然と整っていきます。
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効果の種類 |
内容 |
ママと赤ちゃんへのうれしい変化 |
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体を整える効果 |
やさしい動きで血流を促し、腰痛・肩こり・むくみをやわらげます。 |
体が軽くなり、日常の動きが楽になります。冷えの改善にも◎ |
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呼吸によるリラックス効果 |
ゆっくりとした呼吸で自律神経を整え、心の緊張をほぐします。 |
不安やイライラがやわらぎ、穏やかな気持ちで過ごせます。 |
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安産への準備効果 |
骨盤まわりをやわらかくし、出産に必要な筋肉を整えます。 |
体がしなやかになり、スムーズな出産をサポートします。 |
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心の安定・前向き効果 |
ゆったりとした時間の中で、自分を見つめ直すことができます。 |
出産への不安が軽くなり、自信と安心感が育まれます。 |
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赤ちゃんとの絆づくり効果 |
呼吸を通してお腹の赤ちゃんを感じる時間をもてます。 |
「一緒に呼吸している」と感じることで、絆が深まります。 |
初心者におすすめのマタニティヨガポーズ3選

どのポーズも「無理をしない」「呼吸を止めない」ことが大切です。
お腹の赤ちゃんに話しかけながら、1日10分だけでも“心をゆるめる時間”にしてあげてください。
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ポーズ名 |
効果 |
やり方のポイント |
注意点 |
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合せきのポーズ(バタフライのポーズ) |
骨盤まわりをやわらかくし、安産をサポート。下半身の血流を促進します。 |
座って足の裏を合わせ、背筋を伸ばします。呼吸を深くゆっくり続けるのがコツ。 |
背中を丸めすぎないように。お腹を圧迫しない姿勢を意識しましょう。 |
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猫のポーズ(キャット&カウ) |
背中・腰・骨盤の緊張をゆるめ、腰痛やむくみをやわらげます。 |
四つん這いになり、背中を丸めたり反らせたりして呼吸と動きを合わせます。 |
手首や腰に負担をかけすぎないよう、ゆっくりと行いましょう。 |
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横向きのリラックスポーズ(シムスの体位) |
深い呼吸を促し、全身のリラックスと安眠をサポートします。 |
クッションを抱えて横向きに寝ます。お腹を圧迫しないように体勢を整えましょう。 |
長時間同じ姿勢にならないように。息苦しさを感じたら体勢を変えてOKです。 |
呼吸と心の整え方
妊娠中は、体の変化だけでなく、心もゆらぎやすい時期です。
「出産への不安」「眠れない夜」「ちょっとしたことで涙が出てしまう」そんな気持ちは、誰にでもあること。
マタニティヨガの呼吸法は、そんな心をやさしく整えてくれる小さな魔法のようなものです。
ゆっくり吐く呼吸からはじめてみましょう
難しいことはしなくて大丈夫。
まずは「吸う」よりも「吐く」ことを意識してみてください。
息をゆっくり長く吐くと、体の中にたまっていた緊張や不安が、少しずつ外に出ていきます。
「ふーっ」と声を出してもOK。
お腹の赤ちゃんに「一緒に深呼吸しようね」と話しかけるようにすると、自然と笑顔がこぼれます。
お腹に手をあてて“いま”を感じてみる
呼吸のときは、両手をお腹にそっと添えてみましょう。
息を吸うたびにお腹がふんわりふくらみ、吐くたびにやさしくしぼむ感覚が伝わってきます。
その温かさの中には、赤ちゃんの命のリズムが一緒にあります。
「いま、赤ちゃんも同じ呼吸をしている」そう思うだけで、心が落ち着いていくのを感じられるはずです。
心を整える小さな習慣
マタニティヨガでは、がんばらないことが大切。
「できること」よりも「気持ちいい」と感じることを大切にしましょう。
- 朝起きたら3回だけ深呼吸
- 不安なときは「大丈夫」と小さくつぶやく
- 夜寝る前に、お腹に手をあてて「ありがとう」と言う
そんな小さな習慣が、心を穏やかに保つ“おまもり”になります。
マタニティヨガの呼吸法は、赤ちゃんとの「心の会話」。
深呼吸をするたびに、ママの気持ちが落ち着き、赤ちゃんも安心してすやすやと眠ります。
焦らず、頑張らず、ただ「いまここにいる自分」を感じること。
その穏やかな時間が、ママと赤ちゃんの絆を少しずつ深めてくれます。
マタニティヨガを行うときの注意点
体調がすぐれない日はお休みを
少しでも「疲れたな」「お腹が張るな」と感じたら、無理せずおやすみしましょう。
休むことも大切なセルフケアです。
ヨガを始める前に、医師に確認を
妊娠の時期や体の状態によっては避けたほうがいいポーズもあります。
先生に「ヨガをしても大丈夫ですか?」と一言相談しておくと安心です。
お腹を圧迫するポーズやねじりは避けましょう
深く前に倒れたり、ねじる動きは控えめに。
「気持ちいい」と感じる範囲で行えば大丈夫です。
食後1〜2時間はあけてから行う
満腹の状態では体が重く感じるので、食後少し時間をおいてから行いましょう。
空腹すぎる時も、軽く水分やお茶をとってください。
水分補給を忘れずに
妊娠中は脱水になりやすいので、近くにお水を置いて、こまめに飲みましょう。
室温と環境に気をつけて
明るくて風通しのいいお部屋で、心地よい音楽や香りをプラスしても◎。
リラックスできる空間がヨガの効果を高めます。
“がんばる”より“ゆるめる”気持ちで
うまくできなくても大丈夫。
マタニティヨガは「できること」より「心地よさ」を感じることが大切です。
赤ちゃんと一緒に呼吸する気持ちで
呼吸を合わせながら、「いま、赤ちゃんも一緒にいる」と感じてみてください。
その時間こそが、マタニティヨガのいちばんの魅力です。
まとめ
マタニティヨガの呼吸法は、赤ちゃんとの「心の会話」。
深呼吸をするたびに、ママの気持ちが落ち着き、赤ちゃんも安心してすやすやと眠ります。
焦らず、頑張らず、ただ「いまここにいる自分」を感じること。
その穏やかな時間が、ママと赤ちゃんの絆を少しずつ深めてくれます。